horime tougeiさん
陶芸小物の制作販売、オーダー、陶芸、アート教室講師など。郵便や旅好きの趣味から郵便イベント出展をきっかけにはんこの制作販売に至る
- ーまず、horime tougeiさんはいったいどんな方なのか、お話を伺いたいと思います。
普段の過ごし方や、よく行くお気に入りの場所を教えてください。 - horime tougeiさん:平日はアートスクールでアトリエスタッフとして働いたりしています。
フリーの日は委託店舗に顔を出したり、家で次の仕事のデザインや制作などをしながら、家族と過ごす時間もとるようにしています。
じっと作業する時間が多いので身体を動かす習慣として朝や休日にはランニングもしていて、旅や散歩も好きです。
カフェで過ごす一人時間が好きですが、最近は外出は控えめに自宅でおいしいコーヒーを豆から挽いて楽しんでいます。
自宅の小さなベランダではオリーブの木やハーブなどの植物を育てていて、家の植物を眺めながらはんこの図案を描いたりもしています。
花屋さんをのぞくのも好きで素敵なお花に出逢うと次にこれ描いてみようかななどと思ったりしています。 - ―どんな時にイラストを描きたいと思いますか?
- horime tougeiさん:リラックスしていたり、嬉しい時に描きたいと思う事が多いです。
イラストと図案はまた別ですが、いいなと思ったりアイデアが浮かんだ時にラフスケッチをしておいて、その後ラインを整えて図案にします。
どういうはんこだったら自分も使いたいと思うのかを考えて、自分らしい図案が描けた時には嬉しいですね。
また図案にちょっとしたこだわりも込めて…例えば横浜用に書いた図案は、港町のイメージから万年筆とインクはセーラー(SAILOR)のものに、その上に水兵のイメージでカモメやイカリをのせてみたり。
また、一緒に押してちぐはぐな図案にならないように意識しています。
例えばお花はアンティーク調で精密に描いたもの、動物は可愛いすぎるキャラクターっぽいもの、だと、一緒におしたときにバランスが気になりますよね。
シリーズを増やしていく事も考えて、全体が私が描いた線でできているというような作品作りをしています。 - ―素敵な作品は繊細な心遣いからできているのですね!
もともとはんこ作りを始めたのは何がきっかけですか? - horime tougeiさん:お手紙フリマというイベントで来場記念はんこを作ったのがきっかけです。
お客様からのリクエストで記念ハンコのデザインを販売用にアレンジして作っていくうちにシリーズが増えていきました。
その頃は原画を描いていただけで、データ作成、修正、発注などはお友達のハンコ作家かょのこさんにお願いしていました。
実はもともとは陶芸をメインに活動していました。大学の美術専攻で陶芸を学び、卒業後は仕事終わりに陶芸教室に通ったりしてさらに勉強をさせていただき、ここ10年くらいは陶芸教室、百貨店のイベント、雑貨店でのポップアップショップなどで陶芸小物の展示販売をしています。
お皿やカップなども作りますが、お手にとりやすいブローチやアクセサリーなどの小物などを中心に、また壁掛け時計や壁にかけられるミニ一輪挿しなどインテリア的なものなど、自分がこんなのあったら良いな、というものを作っています。
いわゆる陶芸、というイメージではなく、黒土に白い釉薬をかけて焼き上げたシックでマットなグレー、陶器には見えない質感の作品が最近の定番です。 - ―みんなのはんこ工房を選んだ理由を教えてください。
- horime tougeiさん:もともとはお友達のかょのこさんからの紹介ですが、細かい図案も忠実に作ってくださるところでしたり、何より納期が早いところ、は時間ギリギリで動いているわたしにとって大変ありがたいです!
なので最近は新しく作るものは全てみんなのはんこ工房さんにお願いしています。
線の細かさなど図案のラインにこだわっているのですが、期待以上の仕上がりに毎回出来上がりが楽しみです。
図案の原画を描く時にこだわっている点、たとえば同じ太さのペンで描くのではなく細いペンを使ってだんだん太くするなどで線に強弱をつけているのですが、それをデータにして、はんこにしたときにもこのような私のこだわりを忠実に再現してくれるので嬉しいです。
またそうやって完成したものがお買い上げいただいたお客様にもわかって使っていただけたら、何よりです! - ーアートの世界でずっと活躍されている方特有の環境や世界観をとても気さくにお話いただけた素敵なインタビューの時間でした。
ランニングやお散歩をされて外の世界を感じられたり、自宅で大好きなコーヒーを飲まれながら植物に囲まれた環境を作られているからこそアイデアを豊かにされていると感じました。
また一本一本の線への心遣いが作品を通して感じられるはんこが、多くの方々の生活を豊かにされていると感じた、すごく魅力的で素敵な作家さんでした。
horime tougeiさん、ありがとうございました!